クッキーといえばバレンタイン

お菓子

さて、作ると決めたら迷わずまっしぐらに家へ帰り、さっさと手洗いをすますとキッチンに入り、クッキーの本と材料と道具を用意しました。

 

初めての手作りプレゼントですが、小学生の頃からホットケーキなどの簡単なお菓子づくりをしていたし、ちょうど中学校一年の家庭科でクッキーの調理実習があったのでうまくできるという自信がどこかにありました。

 

テーブルに広げられた材料を一つ一つ丁寧に量り、手順どおり作っていきます。

 

何度か作ったことがあると言っても今時の子供たちと違ってネットなどはありませんから、お菓子作りの情報は本と調理実習だけでした。

 

調理実習で作ったクッキーとは違う種類のクッキーだったということと、お菓子作りの経験が少なかったということで、調理実習で先生がてきぱき作って見せた様にはいかず、生地が出来上がるまでの時間の長さによく耐えて作ったものだと思います。

 

生地を伸ばしてハート型に抜くと結構いい感じで、後は焼くのがうまくいけば大成功でした。
ところが、当時我が家にはオーブンとか電子レンジが無くて、あるのはオーブントースターぐらいでした。






 

焼くことはできましたが温度調節ができません。

 

なので勘を頼りに余熱をして、綺麗なハート型になったクッキーの生地をアルミホイルの上にならべ、こんがりときつね色に焼きあがったクッキーになることを想像しながらオーブントースターの中に入れました。

 

普通のオーブンならゆっくりと焼けていくのに、温度調節ができないオーブントースターだと1回目はゆっくり焼けていっても、回を重ねると、すぐにクッキーの表面だけが焼けてしまい中が生焼けだったり、中が焼けるまで待つと表面が黒くなりすぎたりしてしまいました。

 

結局、綺麗なハートの形のまま、焼き色もちょうどいい色に仕上がった枚数はたったの6枚でした。後はほとんど失敗で、多少曲がったものや、ココア味かと思うくらいこげ茶のものが何枚だったか・・・?

 

あまりに不出来なものが多すぎて覚えていません。それらの中でもマシなものは父にプレゼントし、残りは当然私のお腹の中に入ることになりました。

 

余談ですが、この時よりかなり後になってから、焦げる時は、クッキーの上にホイルを乗せて焼くと焦げすぎないと知りました。

 

早く知っていればもっとたくさんあげられたのに・・・。

 

クッキーづくりの思い出
思い出続く クッキーできた!