チョコレートの歴史

バレンタインチョコケーキ

 

「テオブロマ(神の食べ物)」と呼ばれたカカオ

チョコレートの原料であるカカオ豆は、紀元前2000年頃から中央アメリカやメキシコ南部で栽培されていました。

 

古代メキシコではカカオは「神の食べ物」として珍重され、カカオ豆100粒で奴隷が1人買えるほど高価な通貨でもありました。

 

16世紀のアステカでは、カカオ豆をすりつぶしたドロドロの液体にトウモロコシの粉やバニラ、トウガラシなどのスパイスを加えた「カカワトル」という飲み物が生まれ、不老長寿の薬とされました。

 

アステカ皇帝モンテスマは黄金のカップで1日に50杯も飲んでいたと伝えられています。






スペインの秘薬になったチョコレート

ヨーロッパ人ではじめてカカオを発見したのはコロンブスですが、ヨーロッパにチョコレートを持ち帰ったのは、アステカ帝国を征服したスペインの将軍フェルナンド・コルテスです。

 

アステカの民はチョコレートと薬草を混ぜ合わせ、さまざまな病気の治療や疲労回復に用いていたことから、スペイン国王に献上されました。
スペインでもカカオは非常に高価な薬として大切に扱われ、伝来から100年近く国外不出とされました。

 

やがてスペイン宮廷に出入りしていたイタリアの商人カルロッティによって、チョコレートはイタリアに紹介されます。
その後、スペイン王室からフランスに嫁いだ姫君たちによって、貴族の間でチョコレートが大流行します。

 

ルイ13世に嫁いだアンヌ・ド・オートリッシュも、ルイ14世に嫁いだマリア・テレサもチョコレートが大好き。花嫁道具にカカオ豆とお抱えのショコラティエを持ち込んだほどだと言われています。

 

薬からお菓子に発展したチョコレート

メキシコから伝わった当時のチョコレートはとても苦い飲み物でした。
16世紀に砂糖を加えるレシピが考案され、チョコレートは薬から身近な嗜好品へと変わっていきます。

 

1628年にはオランダのバンホーテンがチョコレートを粉末にする技術を開発し、チョコレートの飲みやすさが格段によくなります。

 

1847年にはイギリスのフライ社が世界初の固形チョコレートを発表。

1876年、スイスのロウソク職人ダニエル・ピーターが苦味をおさえたミルクチョコレートを開発しました。

 

1879年になるとスイスのロドルフ・リンツがなめらかで口どけのいい生地をつくる機械を発明。チョコレートの4大技術革命と呼ばれる技術革新によって、現在のチョコレートの原型がつくられました。

 

チョコレートを食べ過ぎるとシミができる?!

チョコレートが好きな人は、本当に大量のチョコレートを摂取しますよね。
実は、チョコレートやコーヒーはメラニン色素を沈着させるので、シミの原因になります。
食べ過ぎには気をつけましょうね♪

 

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